このところ、連日のように紙面に登場するのが「きぼう」という言葉。もちろん、国際宇宙ステーションの日本実験棟のことだ。
この「きぼう」という言葉で、思い出したエピソードがある。
それは阿川佐和子のエッセイで、かつて彼女が新しい新幹線の名前を選ぶ委員になったときのこと。委員会では、一般公募で選考に残った名前が20ほどあり、なかで「希望」と「太陽」が有力候補だったそうだ。
実はこの会合に出席する前、彼女は父親で鉄道マニアの阿川弘之から「日本の列車の愛称は、やまと言葉だった」というアドバイスを受けていた。こだま、ひかり・・など。
そこで彼女は、「“希望を”やまと言葉で言えば、“のぞみ”でしょうか」といって会場をあとにしたそうだ。後日、これが採用になったのは、言うまでもない。
横文字と造語が横溢する昨今、やまと言葉を見直してみたい気もするが・・。 (一)
